デスクトップにメモ帳のショートカットを作成する

デスクトップにメモ帳がある利点

普段からソフトウェア開発をしていると、ちょっとテキストファイルを開いて中を確認してみたいというシーンは日々よくあります。

またバイナリファイルでも、一度メモ帳で開いてみると知りたかった事が確認できる事も多いです。

デスクトップにメモ帳のショートカットを作っておくと、そういった際にすぐにファイルをドロップして開くことが出来て便利です。

ということで、今回はデスクトップにメモ帳のショートカットを作成していきましょう。

メモ帳のショートカットを作成する

デスクトップを右クリックして出たメニューから『新規作成』⇒『ショートカット』を実行します。

ショートカットの作成 画面が開きますので、『項目の場所を入力してください』と書かれた欄の右にある『参照』ボタンを押します。

Cドライブ の『 Windows 』フォルダにある『 notepad.exe 』を探して選択し、『 OK 』ボタンを押します。

項目の場所に『 C:\Windows\notepad.exe 』と入ったことを確認して『次へ』ボタンを押して進みます。

『ショートカットの名前を付けてください。』と出るので、『メモ帳』と打ち込んで『完了』ボタンを押します。

デスクトップに『メモ帳』のショートカットが作成できました。

私はいつもデスクトップの左下に置いています。色々とウィンドウを開いていても結構デスクトップが見えていることも多い部分なので、ダブルクリックやファイルのドロップがしやすくて便利です。

おまけ:Windows に存在する 4つ のメモ帳

64ビット版 Windows 11 にはデフォルトで 4つ のメモ帳 ( notepad.exe ) が存在しています。今回はこの 4つ のメモ帳について簡単に説明してみたいと思います。

まず1つ目、今回ショートカットを作成した Windowsフォルダにある『 C:\Windows\notepad.exe 』です。

これが Windows 1.0 の頃から存在する最古の『 notepad.exe 』のパスになります。

次に2つ目、System32 フォルダに存在する『 C:\Windows\System32\notepad.exe 』です。

こちらは元々 Windows NT が登場した際に、その新 OS において notepad.exe が置かれたパスでした。

ただ先に書いた通り、元より notepad.exe は Windows フォルダの中にあるもので、NT が登場した頃には既に歴史的にそこのパス『 C:\Windows\notepad.exe 』をフルパスで書いて叩きに行くインストーラーなどが大量に存在している状況でした。

こういったインストーラーがバグって動作しないとなると困るという事で、NT 系 OS においては Windows フォルダにも notepad.exe が配置され、2つの notepad.exe が存在する事になりました。

ですので一般向けの Windows においても Windows NT 系と統合された Windows 2000 以降は Windows フォルダと中と System32 フォルダの中の2つの場所に notepad.exe が配置されています。

そして3つ目は、SysWOW64 フォルダにある『 C:\Windows\SysWOW64\notepad.exe 』です。

最近の Windows は 32ビット ではなく 64ビット が主流です。そしてその 64ビット版 Windows では System32 フォルダは フォルダ名に 32 と付いていますが実際は 64ビット 用の実行ファイル等が置かれています。

となると、互換性をとても大切にする Windows としては 32ビット版のアプリを実行する際などに困る訳です。そこで 32ビット版 の実行ファイルを置いておくフォルダが新たに作られました。それが『 SysWOW64 』フォルダです。

つまり 64ビット版 Windows においては System32 フォルダに 64ビット用実行ファイルが、SysWOW64 フォルダに 32ビット用実行ファイルが置かれています。

という事で、SysWOW64 フォルダに存在する notepad.exe は、互換性の為に用意されている 32ビット 用メモ帳という訳です。

さて、最後の4つ目は Program Files フォルダの中の WindowsApps フォルダの中に、更にバージョン番号付きの専用フォルダが作られて置いてある『 C:\Program Files\WindowsApps\Microsoft.WindowsNotepad_~_x64__~\Notepad\Notepad.exe 』です。

こちらは Universal Windows Platform (UWP) アプリケーション版のメモ帳になります。いわゆる Microsoft Store 版アプリというやつで、実は Windows 11 においては、デフォルトでスタートメニューに登録されているメモ帳もこちらになっています。

という事で、Windows 11 に存在する4つのメモ帳について簡単に見てきました。

Windows 10 ではこの複数のメモ帳を開くとそれぞれがタスクバー上で独立して表示されたので、素早く複数のテキストファイルにアクセスする為にそれぞれを使い分けるなんて活用法が出来たのですが、

Windows 11 ではどのメモ帳を開いてもタスクバーでは全て一括りに纏められるようになってしまいましたので、そういった使い分けの意味は無くなってしまいました。

しかし、ソフトウェア開発においては 32ビット / 64ビット の存在などは常に意識しておくべき事ですし、こういった複数の存在は頭の片隅に置いておいて損はないだろうと思います。

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