LÖVE (2) Atomエディタのインストール

Atom エディタの概要

Atom (アトム) は、GitHub が開発した『 A hackable text editor for the 21st Century 』をテーマとしたソースコードエディタです。ソースコードも MIT ライセンスでオープンソースとして公開されていて、テーマの通り様々なカスタマイズが可能となっている、プログラミングに最適なエディタです。

今回はこの Atom をインストールした後、LÖVE のプログラミングに使いやすいように設定するまでの流れを行っていきます。

Atom エディタのダウンロード

まず、Atom の公式ウェブページ

にアクセスします。

トップページに『 Download 』ボタンがあるので、そちらをクリックしてください。

『 AtomSetup-x64.exe 』というファイルがダウンロードされます。( 32ビット環境 の場合は『 AtomSetup.exe 』という名前のファイルになります。)

Atom エディタのインストール

ダブルクリックして実行するとインストールが始まります。

起動するとすぐにこのようなウィンドウが表示され設定画面も確認画面も出ませんが、既にインストールは進行中ですのでそのまま待ちましょう。

暫く待つとインストールが完了し、Atom エディタが起動します。

『 Welcome 』画面が表示されているので『 Show Welcome Guide when opening Atom 』に入っているチェックを外して、タブの『❎』をクリックして閉じます。

Telemetry Consent 画面には、匿名の利用データを開発元に送信して開発を助けるか否かの選択肢が表示されています。送信しても大丈夫だという方は『 Yes, send my usage data 』を、送信したくないという方は『 No, do not send my usage data 』をクリックしましょう。

どちらかをクリックすれば、このタブは自動的に閉じるはずです。

Welcome Guide のタブが残りますので、こちらもタブの『❎』ボタンを押して閉じてしまいましょう。

現時点で、このようにAtom の画面上には何もタブが開いていない状態になっているはずです。

Atom エディタの日本語化

メニューの『 File 』から『 Settings 』を実行します。

Settings 画面が開くので、メニューから『 Install 』を選びます。

Install Packages の画面が開くので『 Packages 』が選ばれている事を確認した上で、打ち込み欄に『 japanese 』と入力して絞り込みます。

出てきたプラグインの一覧を下方にスクロールして『 japanese-menu 』というプラグインを探し、その『 Install 』ボタンを押します。

Install ボタンが縞模様にアニメーションし、インストールが実行されます。

インストールボタンを押した後『 Installing "~" failed. 』という赤色のエラーが表示される場合があります。以下もインストール作業が続きますが、どれも同様です。

ネットワーク接続の不安定さが原因のエラーである場合が多いですので、こういったエラーが出た場合はインストールが正常に完了するまで『 Install 』ボタンを繰り返し押して試してみてください。何度か繰り返していると、きっと成功するはずです。

Install ボタンが消え『アンインストール』『無効にする』ボタンが表示されれば、インストールは完了です。この時点でメニューをはじめ全体が日本語に変わっているはずです。もし日本語に変わらない場合は Atom エディタを一度終了して起動し直してみてください。

LÖVE 用パッケージのインストール

次に『 love 』というキーワードで絞り込み、出てきた『 love-atom 』というプラグインの『 Install 』ボタンを押します。

インストールが完了すると love-atom のインストールボタンが消え『Uninstall』と『Disable』ボタンが表示されます。同時に画面の右上に『 love-atom needs to install dependencies 』と表示され『 Install dependencies? 』と聞かれます。

love-atom はここに書かれている language-lua と autocomplete-lua に依存しており、それらをインストールしないと正常に動作しません。これらのパッケージをインストールするかという質問なので『 Yes 』を押してインストールを実行します。

画面右上に『 Installing love-atom dependencies 』というプログレスバーが出て、インストールが進んでいきます。

プログレスバーが消えてダイアログが緑色に変わり、『 Installed love-atom dependencies 』と表示されれば依存パッケージのインストールは完了です。

以上でパッケージの追加は完了です。メニューから『パッケージ』を選びます。

インストール済みのパッケージ 画面が表示されます。コミュニティパッケージと書かれた下に、今インストールした4つのパッケージが並んでいるのが確認できます。

不要なパッケージの無効化

次に Atom のコアパッケージ (標準で入っているパッケージ) のうち不要なパッケージを無効化していきます。

まず検索ボックスに『 tree 』と打って絞り込み、出てきた『 tree-view 』の『無効にする』ボタンを押します。

無効化が完了し、tree-view の『無効にする』ボタンが『 Enable 』ボタンに変わります。この時点でウィンドウ左側にあった『 Project 』とタイトルの付いたサイドバーが消えているはずです。

次に『 wrap 』で検索し、出てきたパッケージ『 wrap-guide 』の『無効にする』ボタンを押します。

wrap-guide の無効にするボタンが消えて、Enable ボタンに変わります。

wrap-guide は折り返し線を表示するパッケージなので、これを無効化することによって折り返し線が表示されなくなります。

更に『 welcome 』で検索し、出てきた『 welcome 』の『無効にする』ボタンを押します。

welcome パッケージの無効にするボタンが消え、Enable ボタンに変わります。

welcome パッケージは Atom エディタ起動時のウェルカム画面表示を司どっているものなので、これを無効にすることで、いかなる状況においてもウェルカム画面が表示されなくなります。

以上で『 tree-view 』『 welcome 』『 wrap-guide 』の 3つ のコアパッケージが無効化された状態になっているかと思います。

自動補完パッケージの設定

ここからは、プログラムを打っている際に候補を自動で出してくるオートコンプリート機能の設定を行っていきます。

『 plus 』というキーワードで検索し、出てきた『 autocomplete-plus 』パッケージの『設定』ボタンを押します。

Autocomplete Plus の設定ページが表示されますので、下方にスクロールします。

『 Use Strict Matching For Built-In Provider 』という項目を見つけ、そのチェックボックスにチェックを入れます。続けて『 Minimum Word Length 』という項目を見つけ、その入力欄に 3 と入っているのを消して『 2 』と打ち込みます。

『 Use Strict Matching For Built-In Provider 』は自動補完を厳格にするものです。自動補完機能を使っているとプログラムを打っている時に全く関係ない用語が候補に挙がってきて面倒な事がありますが、こちらをチェックする事でその候補判断が厳格になり、不要な候補が挙がって来なくなります。

『 Minimum Word Length 』は自動補完を開始する文字数です。デフォルトでは 3 文字になっていますが、これだと 3 文字打つまで補完候補が出てきません。これでは少し不便ですので 2 文字打ったところから候補が表示されるようにしておきます。

Atom エディタのテーマの設定

次にテーマをインストール・設定します。

左のメニューから『インストール』を選び、『テーマ』ボタンを押しましょう。

キーワード『 michyo 』で検索し、出てきた『 michyo-note-syntax 』の『 Install 』ボタンを押します。

michyo-note-syntax の Install ボタンが消え、Uninstall ボタンに変わったらインストール完了です。

メニューの『テーマ』をクリックします。

テーマの選択 画面が開きます。

インターフェーステーマで『 Atom Dark 』を選択します。

シンタックステーマで『 Michyo Note 』を選択します。

以上でテーマの設定は完了です。

LUAファイルの関連付け

LÖVE では LUA ファイルを使いますので、拡張子 lua を Atom エディタに関連付けておきましょう。

デスクトップ上で右クリックしてメニューを出し『新規作成』⇒『テキスト ドキュメント』を実行します。

『新しいテキスト ドキュメント.txt』というファイルが作成され、そのファイル名を変更する状態になります。

もしも拡張子『 .txt 』が表示されていない方が居られましたら、こちらのページ

を参照して、エクスプローラーのオプション設定を済ませてから以下に進まれてください。

拡張子『 .txt 』まで含めたファイル名全体を選択します。

Delete キーを押して拡張子を含めたファイル名全体を削除し、『 main.lua 』という新しいファイル名を打ち込みます。

『名前の変更』ダイアログが表示されます。

拡張子はファイルの種類を表すものですので、これを理解せずに変更するとファイルが使えなくなってしまう可能性がありますので、それに対する警告です。

今回は意図的に拡張子を変更していますから、『はい』を押して確定させます。

LUA ファイルは簡単に言うならば『拡張子が .lua で』『内容としてLUAプログラムが書かれた』『テキストファイル』という事ができます。ですので今回のような方法で、新しい空の LUA ファイルを作成する事が出来るのです。

ファイル名が確定し『 main.lua 』というファイルが出来上がりました。

ただし現時点では LUA ファイルはどのアプリケーションにも関連付けされていないため、アイコンは真っ白な状態に変わります。拡張子が .txt だった時に表示されていたアイコンは、Windows がファイルの拡張子 .txt のファイルに対して Windows のメモ帳で開くテキストファイルですよ、という事で出していたものなのです。

main.lua を選択した状態で右クリックしてメニューを出し、そこから『プログラムから開く』⇒『別のプログラムを選択』を実行します。

『このファイルを開く方法を選んでください。』と表示されるので、『その他のアプリ ↓』という部分をクリックします。

候補アプリの一覧が出ますが、一番下までスクロールし『常にこのアプリを使って .lua ファイルを開く』にチェックが入った状態で『この PC で別のアプリを探す』をクリックします。

『プログラムから開く』ダイアログが出ますので、『 C:\Users\ [ユーザー名] \AppData\Local\atom 』( [ユーザー名] には御自身の Windows でのユーザー名が入ります ) にある『 atom.exe 』を選んで『開く』ボタンを押します。

main.lua が Atom で開かれ、 main.lua のアイコンも Atom 関連ファイルのアイコンに変わります。

これで LUA ファイルの Atom への関連付けが完了しました。今後は LUA ファイルをダブルクリックすれば自動で Atom で開かれます。

今回は Atom で内容を打つことはしませんので、Atom もウィンドウの『❎』ボタンで閉じてしまいましょう。

main.lua ファイルも関連付けの為だけに作ったものですので、もう削除してしまって問題ありません。

以上で Atom エディタのインストール作業は完了です。お疲れ様でした!

おまけ:Atom エディタのリポジトリ

Atom エディタの公式 GitHub リポジトリはこちらになります。

こちらからも最新リリースをダウンロードすることが可能です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です