GTX 650でStable Diffusionを動かす

最近流行の AI (人工知能) に絵を描いてもらえるツール Stable Diffusion ですが、ローカルで動かす場合には通常 NVIDIA の VRAM 4GB 以上 (推奨 10GB 以上) を積んだ GPU を搭載したパソコンが必要となります。

しかし、世の中そんな高性能なグラフィックボードを搭載したパソコンばかりではありません。 AI に絵を描かせる為だけに高価なグラフィックボードを買い足すというのは気が進まないという場合も多いでしょう。

…という事で、今回は10年前のグラフィックボード NVIDIA GeForce GTX 650 で Stable Diffusion を動かしてみたいと思います。このクラスのグラボならば今では中古で 2,000円程度から手に入れる事ができますので、まだ『買ってみてもいいかな』ともなりやすいのではないでしょうか。

今回使用するパソコンは CPU が Core i5-4670 という 9年前に出た第4世代の i5、GPU が NVIDIA GeForce GTX 650 と 10年前に出た VRAM 1GB のグラフィックボードを搭載した Windows 10 Pro のパソコンです。

…ということで、さっそく始めていきましょう。

まず Stable Diffusion UI の GitHubリポジトリ

にアクセスし、右側の Releases の下にある『 v2.16 – 1-click installer, Live Preview, More Samplers, In-Painting, Progress Bar, Memory Improvements, Cleaner UI 』と書かれているリンクをクリックします。( 今後バージョンは新しいものに変わる可能性があります。文言は長いので途中以降省略されている事があります。)

最新版のダウンロードページが開くので下の方までスクロールし『 Assets 』の中にある『 stable-diffusion-ui-win64.zip 』をクリックしてダウンロードします。

ダウンロードされた『 stable-diffusion-ui-win64.zip 』を右クリックし、出たメニューから『すべて展開』を実行します。

『圧縮 (ZIP形式) フォルダーの展開』画面が開きますので『完了後に展開されたファイルを表示する』のチェックを付けた状態で『展開』ボタンを押して実行します。

プログレスのダイアログが表示され、展開が実行されます。そこそこ時間がかかるので待ちましょう。

展開が終わったら『 stable-diffusion-ui 』というフォルダが開くので、エクスプローラーのパスの部分で1つ上のフォルダ『 stable-diffusion-ui-win64 』の部分をクリックして親フォルダに移動します。

『 stable-diffusion-ui 』フォルダが見えているはずなので、それを選択した上で右クリックしてメニューを開き、『切り取り』を実行します。

Cドライブ直下に『 apps 』というフォルダを作成し、先ほど切り取ったフォルダをその中に貼り付けます。( 既に私のブログの他の記事で何かしらのインストールを行った事がある方は『 apps 』フォルダが既に存在している可能性がありますので、その場合それをそのまま利用してください。)

貼り付けが完了したら『 stable-diffusion-ui 』フォルダの内部に入り『 Start Stable Diffusion UI.cmd 』をダブルクリックして実行します。

コマンドラインが開き『 !!!! WARNING !!!! 』と警告が表示されます。これは Stable Diffusion UI がインストールされているフォルダが Cドライブ直下ではなく『 C:\apps\stable-diffusion-ui 』であることに対する警告です。

一部の環境では正しく動作しない可能性があるとの警告ですが、今回の場合 Windows 10 であれば通常は正しく動作すると考えられますので、このまま進めていきます。旧世代のOSを使っている方などでこの記事の通り進めてうまくいかなかった場合は、もしかするとCドライブ直下に置き直すとうまくいくかもしれません。

『続行するには何かキーを押してください . . .』と出ている通り、何かキーを押せば処理が続行されます。

コマンドラインに色々と表示されつつ処理が進んでいきます。かなり時間がかかりますので気長に待ちましょう。

暫くすると『 Windowsセキュリティの重要な警告 』というダイアログが開きます。インストールされた Python に通信を許可する事を求めるものですので『アクセスを許可する』を押して進めます。

準備が整うとウェブブラウザが起動し『 localhost:9000 』というページが開きます。

タイトル下の Prompt と書かれた部分の右に表示されているステータスが『 Stable Diffusion is starting.. 』という茶色い文字から『 Stable Diffusion is ready 』となって緑色に変わるのを待ちましょう。

色々な設定なども出来ますが、AI に絵を描かせる最低限の操作は Prompt と書かれた部分に英語で絵の内容の指示を打ち込んで『 Make Image 』ボタンを押すだけです。今回は Prompt に

a girl eating big soft cream at beach

(日本語訳:ビーチで大きなソフトクリームを食べている女の子) と打ちこんで『 Make Image 』を押してみましょう。

※ Prompt に打ち込む絵の指示は『英語』でなければなりません。

描く処理が追加され、画面右側にその状況が表示されます。今回は残り時間 25 minutes (25分) と出ています。

コマンドラインの方にもプログレスバーが表示されて描画処理が進んでいきます。

暫く待つと『チーン♪』という電子レンジでお馴染みの音がして、出来上がった画像が表示されます。今回は最初に25分間かかる予定と出ていましたが、実際には15分弱で描き終わりました。

画像の上にマウスカーソルを持っていくとボタンが出ますので『 Download 』ボタンを押せば、描かれた画像がダウンロードされます。

画像は JPEG形式のファイルでダウンロードされます。

Stable Diffusion で描かれた画像は『 CreativeML Open RAIL-M 』ライセンスに従って使用する事ができます。

画像はきちんとこのライセンスの内容を読み解いた上で利用されることを強くお勧めしますが、ざっくりと言うと『合法な範囲であれば特にライセンス料金を支払う必要なども無く自由に使う事が出来る』ライセンスになっています。ただし、生成した画像の利用者は『その利用の結果として起きた全ての事に対する責任を負う』とも定められています。自己責任で問題ない使い方をしてね、という事ですね。

このツールを終了するにはまずコマンドラインのウィンドウをアクティブにして『 Ctrl 』キーと『 C 』キーを同時に押します。するとサーバーのシャットダウンが行われた上で『バッチ ジョブを終了しますか (Y/N)?』と聞かれるので『 Y 』キーを押して『 Enter 』キーを押します。これでコマンドラインのウィンドウが閉じるはずです。

ウェブブラウザの画面の方はこの時点で既にステータスが『 Stable Diffusion has stopped 』という赤文字表示に変わっているはずです。ウィンドウの『×』ボタンを押して閉じてしまって問題ありません。

また実行したい場合は、改めて『 Start Stable Diffusion UI.cmd 』を実行すればOKです。既にインストールなどは終わっているので、次からは比較的短時間でブラウザの画面が開いて使える状態になるはずです。

参考:コンソールのログを見ると『WARNING: No compatible GPU found. Using the CPU, but this will be very slow!』と出ています。

つまり実際には、GeForce GTX 650 は Stable Diffusion に対応しておらず、GPU を使わずに CPU を使うモードで動いている状態だと判ります。

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