CUDA Toolkitのインストール

CUDA Toolkit の概要

今回は NVIDIA CUDA Toolkit のインストールを行いたいと思います。

CUDA (Compute Unified Device Architecture: クーダ) とは、NVIDIA が開発している、本来は画像処理用プロセッサである GPU (≒グラフィックボード) を GPGPU (General-purpose computing on graphics processing units: GPUによる汎用計算) 向けに利用するための技術であり、CUDA Toolkit は、そういった用途のアプリケーションの開発・使用を簡単に実現するよう支援するソフトウェアです。

元々は特殊な用途で使用されるイメージのソフトウェアの1つでしたが、最近は自分のパソコンで AI を動かすなどといった事が流行っている事もあり、一般の方がインストールされるような機会も増えてきました。

CUDA について詳しく知りたい方は、こちらの公式サイトなどをご覧いただければと思います。

CUDA Toolkit のダウンロード

前置きはこれくらいにして、早速インストールしていきましょう。

まずは、こちらの『 CUDA Toolkit 11.8 Downloads 』のページを開きます。(バージョン番号は今後変わっている可能性があります。)

Select Target Platform で Operationg System は『 Windows 』、Architecture は『 x86_64 』、Version は『 10 』『 11 』など御自身の環境に合ったものを、Installer Type は『 exe (local) 』を選びます。

この状態で下方にスクロールすると Download Installer for Windows 10 x86_64 という枠の中に『 Download 』というボタンが出ているはずですから、それをクリックします。

CUDA Toolkit のインストール

CUDA Toolkit のインストールに先立って Visual Studio がインストールされていないと、インストールの途中で

こういった『一部の機能が正常に動作しない』という警告が表示されることになります。

ですので Visual Studio をインストールしておられない方は、まずこちら

を参考に Visual Studio Community のインストールを済まされてから以下に進まれてください。

『 cuda_11.8.0_522.06_windows.exe 』というファイルがダウンロードされるので、ダブルクリックして実行します。

ユーザー アカウント制御が表示されるので、インストーラーにツールをインストールする許可を与えるために『はい』を押します。

インストーラー本体を一時的に展開するフォルダを求められますので、特にこだわりがなければ『 Extraction path 』はデフォルトのままで『 OK 』を押して進みます。

プログレスバーが表示されて処理が進んでいきます。インストーラーが展開されるまでの間、暫く待ちましょう。

暫くするとスプラッシュスクリーンが表示されて、展開された CUDA Toolkit のインストーラー本体が起動します。

起動するとすぐに自動でシステムの互換性チェックが始まりますので、そのまま触らずに待ちます。

NVIDIA ソフトウェア使用許諾契約書が表示されますので、内容を読んだうえで、下部の『同意して続行する』ボタンをクリックします。

インストール オプションの選択画面が表示されます。デフォルトで『高速 (推奨) 』が選択されていると思いますので、そのまま『次へ』をクリックして進めます。

『 Preparing for installation 』と表示されるので暫くそのまま待ちます。

続けて『インストールが進行中です』と表示されてプログレスバーが進んでいきます。この間も触らずそのまま待ちましょう。

暫く待っていると『 Nsight Visual Studio Edition Summary 』と表示されます。Nsight Visual Studio に関するインストールされたものとされていない物のリストなので、内容を確認したら『次へ』を押して進みます。

インストールが完了し『 NVIDIA インストーラーが終了しました』と表示されます。『閉じる』ボタンを押せばウィンドウが閉じて、CUDA Toolkit のインストール作業は完了です。

CUDA Toolkit のバージョン確認

インストールが正しく完了しているかを確認するために、コマンドプロンプト画面から

nvcc -V

と打って Enter キーを押して実行します。

『 nvcc: NVIDIA (R) Cuda compiler driver 』と出てバージョン情報が表示されれば OK です。

おまけ:過去のバージョンを手に入れる

NVIDIA CUDA Toolkit の過去のバージョンを入手する為には『 CUDA Toolkit Archive 』のページ

を訪れましょう。

CUDA Toolkit 1.0 から最新版までの全てのバージョンの CUDA Toolkit が一覧で配布されています。

PyTorch など CUDA Toolkit の特定のバージョンが必要になるものを使用する場合には、こちらが要チェックなページになるかと思います。

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