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☮️奪われた炎と、解き放たれた自由

クリゼミ国の歴史には、いくつかの大きな転換点があります。

その中でも、もっとも激しくもっとも痛みを伴い、そしてもっとも深く“未来”を変えた出来事――

それが、後に「オープンソース革命」と呼ばれることになる大事件でした。(※オープンソース…プログラムが公開されていて、ライセンスを守る限りは無料で自由に使うことができるもの)

⚔️クリゼミ国史:オープンソース革命

「誰にも、君の創る世界を壊させはしない。」

今のクリゼミは「完全オープンソース・フリーウェア」にこだわっています。

その根底には、ある「血の滲むような理由」があるのです。このこだわりこそ、私がエンジニアとして二度も味わった、あまりにも残酷な「梯子を外された経験」から生まれた決意なのです。

今回お話するのは、その「クリゼミ国に自由を刻み込んだ歴史」についてです。

📰最初の悪夢:消えた認証サーバー

最初の衝撃は、2006年に訪れました。

いつものように開発を始めようと、長年愛用していた開発環境 Borland Delphi を起動したその瞬間。画面には、ただ一言。

「認証に失敗しました」

理由もわからず、ただ開発環境が起動しない。ネットワークの不調かと思い、数日待っても状況は変わらず。

正規に購入したはずのツールが、ただの「動かないゴミ」に変わった瞬間でした。急ぎ電気屋に走り、Microsoft Visual Studio を購入し、進行中のプロジェクトをすべて .NET で作り直すしかありませんでした。

後に知ったのは、Delphi の開発元が事業移管の混乱で認証サーバーを維持できなくなっていたという事実。

私はその時、初めて理解しました

「プロプライエタリ製品は、ある日突然“使えなくなる”」

という恐怖を。(※プロプライエタリ…開発元(企業など)が権利を独占的に所有し非公開にしているもの)

🎁二度目の悲劇:最悪な誕生日プレゼント

それから十数年。私は慎重に少しずつオープンソースツールに移行しながらも、まだ複数のプロプライエタリ製品を併用していました。説明が丁寧で、使いやすく、魅力的だったからです。

しかし――2022年。忘れもしない、私の誕生日である8月1日。届いた一通のメールが、すべてを変えました。

使用していたゲームエンジン The Machinery の開発元からの通知

「エンジンの開発を継続することが困難となりました。ライセンス契約に基づき、14日以内にエンジンを削除してください。」

丹精込めて作り上げてきたゲームが、私の誕生日に、私の手で消去しなければならない運命に。誕生日に届いた“最悪の贈り物”。起動認証ではなく、ライセンス契約によって奪われた作品。

私は深く静かに、そして決定的に悟りました

「二度と、同じ悲劇を繰り返してはならない。」

🛡️クリゼミ国の理念が生まれた瞬間

その日、私はクリゼミのテキストの最初のページに今も掲げ続けている“戒律”を書き記しました。

オープンソース・フリーウェア以外のエンジン・コンパイラ等を開発に使う勿れ!DRM・ライセンス認証の呪いを忘れる勿れ!輩達は必ずや貴方の梯子を外すであろう。
by みっちょ

これは、単なるスローガンではありません。私自身が身をもって味わった“喪失”の記録であり、生徒さん達を守るための“盾”でもあるのです。

🔱すべてをオープンソースへ

この決断は徹底したものでした。

  • オンライン認証が必要なツールはすべて排除
  • プロプライエタリ製品は可能な限り使用しない
  • Delphi も完全に Lazarus へ移行
  • 後続言語も JavaScript / Python / C++ など“オープンソースで完結できるもの”に統一
  • 逆にオープンソースのツールは積極的に追加採用

そして、この大転換を支えたのが――すでにクリゼミの中心に据えられていた Lua でした。

Lua は軽く、自由で、縛られず、どんな環境にも移植できる“風のような言語”。この存在があったからこそ、私は迷わず舵を切れたのです。

⚜️クリゼミ国に訪れた「自由の時代」

今のクリゼミでは、高価な開発ソフトを買う必要は一切ありません。

使うのはすべて、オープンソースフリーウェア。そして“安全にゲームをリリースできる”ことが保証されたツールだけ。

プロプライエタリ製品のような

  • 突然使えなくなる
  • 認証が通らなくなる
  • ライセンスで作品が失われる

そんな悲劇は、もう起こりません。

パソコンが変わっても、10年経っても、あなたの開発環境いつでも復元できます。

クリゼミ国は、ライセンスの呪縛から完全に解き放たれた“自由の大地”へと生まれ変わったのです。

💎“クリゼミ”―そこに在るのは“自由な創作”

クリゼミ国の壮絶な「オープンソース革命」の歴史、いかがだったでしょうか?

ソースコードが公開され、誰の手にも縛られないオープンソースの世界。そこには、企業の都合で世界が消される恐怖はありません。

オープンソースツールはプロプライエタリ製品ほど親切丁寧でない場合もありますが、全て技術力でカバーします。それを可能とするに充分な技術をお教えします

オープンソースソフトウェアを使用した場合に必要なライセンスの取り扱い方なども、全て詳しくお教えしています

クリゼミで学ぶ皆さんに私が提供したいのは「技術」だけではありません。そこにあるのは、誰にも邪魔されず、いつまでも自分の作品を愛し続けられる、本当の「自由な創作」なのです。