Gitのインストール

今回は Git のインストールを行っていきます。

Git は分散型バージョン管理システムと言われるものの一種で、利用することで簡単にプログラムのソースコードなどの変更履歴を記録・追跡することが可能になります。

では早速、やっていきましょう。

まず、Git の公式ウェブサイト

にアクセスします。

ページが表示されたら『 Downloads 』と書かれている部分をクリックします。

Downloads ページが開くので『 Windows 』と書かれたリンクをクリックします。

Download for Windows のページが開くので『 Standalone Installer 』と書かれた部分の『 64-bit Git for Windows Setup. 』というリンク ( 32ビット環境の場合は『 32-bit Git for Windows Setup. 』と書かれたリンク) をクリックします。

『 Git-2.38.0-64-bit.exe 』というファイルがダウンロードされますので、ダブルクリックして実行します。(バージョン番号部分は今後変わっている可能性があります。32ビット版の場合は 32-bit となっているはずです。)

ユーザー アカウント制御の警告が出るので、インストールの許可を与えるために『はい』を押します。

インストーラーが起動します。最初にライセンスが表示されますので『 Next 』ボタンを押して進みます。

ここからほぼ『 Next 』を押して進めていくだけの作業になりますが、1画面ずつ辿っていきたいと思います。

インストール先を決める画面が表示されます。

自分の環境で特別にインストールする場所を決めているなどの理由が無ければ、デフォルトで表示されているままで良いでしょう。( C:\Program Files\Git にインストールされます。)

インストールするコンポーネント(機能)の選択画面になります。

デスクトップにアイコンが欲しい方は Additional icons の『 On the Desktop 』をチェックしておくと作成されますが、Git は基本的にコンソール (コマンドライン) から使う事が多いと思うので、通常は無くて問題ないと思います。

『 Windows Explorer integration 』はエクスプローラーの右クリックメニューに Git を起動するメニューを追加するものです。『 Git Bash Here 』は Git 用の Bash シェルを起動するメニューで『 Git GUI Here 』は GUI の Git を起動するメニューになります。

『 Git LFS (Large File Support) 』は大容量ファイルを扱うための拡張機能である Git LFS をインストールします。

『 Associate .git* configuration files with the default text editor 』にチェックを入れておくと、
エクスプローラーで『 .git 』で始まるファイル ( Git 関連のファイル) をダブルクリックすると、Git でデフォルトに設定しているエディターで開かれるようになります。

『 Associate .sh files to be run with Bash 』にチェックを入れておくと、エクスプローラーで拡張子『 .sh 』のファイルをダブルクリックすると、Bashが起動して実行されるようになります。

『 Check daily for Git for Windows updates 』は、チェックを入れておくと今後 Git for Windows の新しいバージョンが公開された際に通知を受け取ることが出来ます。最新版が出た際はすぐに知りたいという方はここをチェックしておくと良いでしょう。

Windows Terminal を使っている方は『 Add a Git Bash Profile to Windows Terminal 』にチェックしておくと Windows Terminal に Git Bash が追加され、統合して使えるようになるので便利かもしれません。

最後の『 Scalar (Git add-on to manage large-scale repositories) 』は大規模リポジトリ向け管理ツール Scalar をインストールします。これを必要とされる方がこの記事を読みながらインストールされているという状況は少ないと思いますので、ここでは詳しくは触れません。

…と色々と簡単に説明してきましたが、今回この記事ではデフォルトの状態から特に触らずに『 Next 』を押して進める事にします。

次に、スタートメニューでのGitのフォルダの名前を決めるよう促されます。

この部分の表記を決めるものですので、特にこだわりが無ければデフォルトの『 Git 』のままにしておくのが良いかと思います。

次に Git のデフォルトとなるエディタを選択する画面になります。特に変更せずに『 Next 』を押して進みます。

エディタの選択肢では Windows のメモ帳 ( Notepad ) も含むいくつものエディタが選べるようになっています。デフォルトの Vim は多機能ですがプロ向けエディタなので、使用に慣れておらず自信が無い方などは選択肢に使い慣れたエディタがあれば変更しておくのも良いかもしれません。

次に新規リポジトリを作成した際の初期ブランチ名を指定します。

もともと Git のデフォルトブランチ名は『 master 』でしたが、最近の『 Master (主人) / Slave (奴隷) 』という言葉を控える風潮に従って『 main 』に変更する動きがあります。

『 Overrride the default branch name for new repositories 』を選択すれば master 以外に変更する事ができますが、今回はデフォルトの master を使用する『 Let Git decide 』を選択したまま『 Next 』を押して進みましょう。

次にパスの設定について設定します。『 Git from the command line and also from 3rd-party software 』が選択されているはずですので、そのまま『 Next 』を押して進みます。これで通常の Windows コマンドラインなどからも Git が使える状態になります。

ここで他の2つの選択肢を選ぶ事は、既にその意味を熟知していて後は自己責任でなんとかできる方以外には全くお勧めできません。(だからこそ真ん中の選択肢に赤文字で『 Recommended (推奨) 』って書かれていますね。)

『 Use Git from Git Bash only 』は Git Bash でのみ Git を使用する事を意味します。これを選ぶとそのままでは Windows のコマンドプロンプトなどからは一切 Git コマンドが使えなくなります。

逆に『 Use Git and optional Unix tools from the Command Prompt 』を選ぶとコマンドプロンプトや PowerShell で Unix 系コマンドが使えるようになります。一見これは便利そうに聞こえますが、元々 Windows に存在する同じ名前のコマンドより優先してこちらが動くようになります。その意味が理解できた上で敢えてそうしたい!という方のみ選びましょう。

次に OpenSSH をインストールするかどうかを設定します。

既にシステムのパスが通った場所にOpenSSH がインストール済みで、かつそちらを使いたいという方は『 Use external OpenSSH 』を選べばそちらを使う事が出来ますが、通常は『 Use bundled OpenSSH 』を選んでおきましょう。Git 用に OpenSSH がインストールされます。

次は HTTPS 接続の際に使用する SSL 証明書についての設定です。

『 Use the OpenSSL library 』が選択されているはずなので、そのまま『 Next 』を押して先に進みます。

デフォルトで選択されている『 Use the OpenSSL library 』は、HTTPS 接続の際に OpenSSLが持つルート証明書を使用する設定です。

そしてもう1つの『 Use the native Windows Secure Channel library 』は、HTTPS 接続の際に Windows の証明書ストアのルート証明書を使用する設定です。独自の証明書を使用する必要があるなど特殊な場合の設定ですので、その意味が解らない状況の方がこちらを選ぶ必要があるケースは少ないかと思います。

次に改行コードの設定です。チェックアウトとコミットの際に、それぞれ改行コードを自動変換するか否かを設定します。

デフォルトで選択されている『 Checkout Windows-style, commit Unix-style line endings 』は、チェックアウト時に『 LF 』を『 CRLF 』に、コミット時に『 CRLF 』を『 LF 』に自動で変換する設定です。

2つ目の『 Checkout as-is, commit Unix-style line endings 』は、チェックアウト時には何も自動変換せず、コミット時に『 CRLF 』を『 LF 』に自動で変換する設定です。

3つ目の『 Checkout as-is, commit as-is 』は、何も自動変換を行わない設定です。

この意味が解るくらいまで使いこなされている方ならば3つ目の何もしない設定が良い場合もありますが、もしその意味が解らないのであれば、一旦はデフォルトのままが無難かと思います。

今回は1つ目『 Checkout Windows-style, commit Unix-style line endings 』が選択されたデフォルトの状態のままで『 Next 』を押して進めます。

次に Git Bash で使用するターミナルの設定を行います。

デフォルトでは『 Use MinTTY (the default terminal of MSYS2) 』が選択されています。MinTTY を使用する設定になります。

もう1つの『 Use Windows’ default console window 』は Windows の標準コンソールを使用する設定です。この利点が判らない方は選択しない方が無難です。

今回はデフォルトで選択されている『 Use MinTTY (the default terminal of MSYS2) 』のままで『 Next』をクリックして次に進みます。

次は git pull の挙動を設定します。『 Default (fast-forward or merge) 』が選択されているはずですので、そのまま『 Next 』を押します。

git pull の際、この設定が『 Default (fast-forward or merge) 』であれば『 git pull –ff』が、
『 Rebase 』であれば『 git pull –rebase 』が、『 Only ever fast-forward 』であれば『 git pull –ff-only 』が実行されます。

ここでは詳しい説明は省略しますが、興味がある方は公式リファレンス

あたりを読んで頂ければと思います。

次に資格情報マネージャーの設定を行います。

デフォルトで『 Git Credential Manager 』が選択されています。このままインストールを進めると Git 標準の Credential Manager が使用され、リモートリポジトリに接続する際の認証が簡略化されます。

『 None 』を選択すると、認証ヘルパーを使用しません。『助けなんて要らねーよ』という方向けの設定です。特別な意図が無い限りこちらを選択する事は無いかと思います。

今回はデフォルトの『 Git Credential Manager 』が選択されたまま『 Next 』を押して先に進めます。

次はオプション項目の設定です。

『 Enable file system caching 』はキャッシュを有効にして応答速度を改善する設定です。マシンスペックに相当な不安がある場合はチェックを外すのも良いですが、基本的にチェックを付けたままにしておくことをお勧めします。

『 Enable symbolic links 』はシンボリックリンクを使用するか否かの設定です。Windows のシンボリックリンクは Linux系のシンボリックリンクと性質が異なるため、通常 Windows版の Git では安全の為にシンボリックリンクをテキストファイルに変換します。しかしこのチェックをオンにすると、シンボリックリンクが使われるようになります。多くの場合は問題なく使用できますが、この辺りの意味が解らない方はチェックすべきではありません。

今回はデフォルトでチェックが入っている『 Enable file system caching 』のみチェックし、『 Enable symbolic links 』のチェックは外した状態で『 Next 』ボタンを押して進みます。

最後に実験的オプションの設定を行います。

『 Enable experimental support for pseudo consoles. 』は、疑似コンソールの実験的なサポートを有効にします。

『 Enable experimental built-in file system monitor 』は、実験的なビルトインファイルシステムモニターを有効にします。

実験的オプションの名の示す通り、どちらに関してもそれが何かを理解していて使いたいという場合を除いてはチェックを付けない方が無難です。

今回はどちらもチェックを付けずに『 Install 』を押します。

たくさんの設定項目があってここまで道のりが長かったですが、ついにインストールがスタートします。

暫く待つとインストールが完了し、『 Completing the Git Setup Wizard 』と表示されます。

『 Launch Git Bash 』『 View Release Notes 』の両項目からチェックを外した状態にして『 Finish 』を押しましょう。

コマンドプロンプトを開いて『 git 』と打って Enter キーを押して Git の使い方が表示されれば、無事に Git が使える状態になっています。

元々古いバージョンの Git が入っていて共存予定でそれを残したまま新しいバージョンを入れた…などの理由で、今インストールしたバージョンが正しく起動されるかが気になる方は、コマンドラインから

git -v

とすれば、Git のバージョンが表示されて確認することができます。

これで Git のインストールは完了です。お疲れさまでした!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です