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Radeon RX580でStable Diffusion web UIを動かす
【2026年最新版】

もう3年以上前になりますが、

GTX 650で画像生成AIのStable Diffusion web UIを動かす方法 | クリゼミ
機能の全部盛りとも言えるような多機能さを誇り、Stable Diffusion向け画像生成AIツールの最高峰と言っても過言ではないStabl...

において、NVIDIA GeForce GTX 650を搭載したパソコンで Stable Diffusion web UI (通称 AUTOMATIC1111版 web UI) を動かす方法を書きました。

今回は更にNVIDIAでもなくAMDのRadeonボード、しかもリリースが2017年4月とかなり旧式のRX580を搭載したパソコンで、Stable Diffusion web UI を動かしてみたいと思います。

DxDiagで見てみるとこんな感じですね。GPUのメモリ(VRAM)は8GBのボードになります。

GPUスペック

そしてCPUはCore i5-4670、メモリは16GBとなっています。Windowsの設定画面で見ると、こんな感じです。

マシンスペック

さて、前置きはこのくらいにしておいて、さっそくやっていきましょう!

Stable Diffusion web UIのダウンロード

まずはStable Diffusion web UIの公式リポジトリ

GitHub - AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui: Stable Diffusion web UI
Stable Diffusion web UI. Contribute to AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui development by creating an account on Git...

にアクセスします。

『Releases』と書かれた項目の下に『1.10.1 (Latest)』と最新版へのリンクがあります。(作業されるタイミングによってはバージョン番号は変わっている可能性があります。)

最新版リンクをクリック

…が、こちらから最新版をダウンロードすると高確率で詰みます(えげつないダートコースを走る事になります)ので、今回はやめておきましょう。

画面を下にスクロールすると『1. Download sd.webui.zip from v1.0.0-pre and extract its contents.』と書かれた部分があるので、その『v1.0.0-pre』をクリックします。

v1.0.0-preをクリック

『v1.0.0-pre』のリリースページに飛びますので『sd.webui.zip』というファイルをクリックしてダウンロードします。

sd.webui.zipをダウンロード

Stable Diffusion web UIのインストール

ダウンロードフォルダを見ると『sd.webui.zip』というファイルがダウンロードされているはずなので、それを7-Zipなどでフォルダを作成して解凍します。中に全体を包むフォルダは存在しませんので、フォルダを作成せずに直接この場所に解凍するとファイルが散らかってしまいます。

ZIPファイルを解凍

7-Zipをインストールしていない方は、こちらなどを参考にインストールされておくと便利です。

圧縮解凍ツール『7-Zip』のダウンロードとインストール方法 | クリゼミ
ロシア産のファイルアーカイバ『7-Zip』のダウンロード・インストールを行う方法について、クリゼミがステップバイステップで...

『sd.webui』というフォルダが作成されますので、この名前を『automatic』に変更します。

stable-diffusion-webui-1.10.1フォルダ

名前の変更が完了したら、完成した『automatic』フォルダを切り取ります。

フォルダを切り取る

切り取ったフォルダを『D:\apps』フォルダの中に貼り付けます。

フォルダを貼り付ける

『automatic』フォルダの中を見ると『system』『webui』という2つのフォルダと『environment.bat』『run.bat』『switch-branch-toole.bat』『update.bat』という4つのファイルが確認できるはずです。

『automatic』フォルダの中身

更にこの『system』フォルダの中を見ると『python』という名前のフォルダが存在します。おや?これは良いものを見つけました♪今回はこれを使っていきたいと思います。

『system』フォルダの中身

いろいろなんとかして動くようにする

という事で、まず『automatic』フォルダの中にある『update.bat』をメモ帳で開き、その最初に

set path=D:\apps\automatic\system\python;%path%

と書き足して上書き保存します。

update.bat

上書き保存が完了したらメモ帳を閉じて、その『update.bat』をダブルクリックして実行します。

update.batを実行

コマンドプロンプトが開いて実行が進み『続行するには何かキーを押してください . . .』と表示されます。何かキーを押せば終了しウィンドウが閉じるはずです。

次に、『automatic』フォルダの中にある『run.bat』をメモ帳で開き、その最初に

set path=D:\apps\automatic\system\python;%path%

と書き足して上書き保存します。

update.bat

上書き保存が完了したらメモ帳を閉じて、その『run.bat』をダブルクリックして実行します。

run.bat実行1回目

暫く環境準備が走っているような表示が続きますが、残念ながら『RuntimeError: Torch is not able to use GPU; add --skip-torch-cuda-test to COMMANDLINE_ARGS variable to disable this check』というメッセージが出て止まってしまいます。

このまま続行する事は不可能ですし、『続行するには何かキーを押してください . . .』と出ていますので、とりあえず何かキーを押して終了させます。

まぁ、言われた通りにやりましょう。『webui』フォルダの中の『webui-user.bat』をメモ帳で開いて、中の『set COMMANDLINE_ARGS=』の後に

--skip-torch-cuda-test

と書き足して上書き保存します。

webui-user.bat

上書き保存が完了したらメモ帳を閉じて、再度『run.bat』をダブルクリックして実行します。

しかし残念ながら、今度は先ほどより大量のエラーメッセージを吐いて止まってしまうはずです。

run.bat実行2回目

何か原因の判る情報が出ていないかと、よくよく見てみると途中で『RuntimeError: Couldn't install clip.』というメッセージが出ている事が判ります。どうやらCLIPのインストールに失敗しているようです。

RuntimeError: Couldn't install clip.

CLIPはContrastive Language-Image Pre-training。日本語では対照的言語画像事前学習と呼ばれるもので、プロンプトの文章を解釈するために使われますので、さすがに無しで強行突破する訳にもいきません。

しかし、このままでは何度繰り返しても同じことですので、自前でなんとかインストールすることを考えます。

この作業はWindowsのエクスプローラーでファイルの拡張子(.txt/.batなど)を表示する設定を行っていないと不可能ですので、ファイルの拡張子が表示されていない方は、こちら

Windowsでファイルの拡張子と隠しファイルを表示する | クリゼミ
Windowsの標準状態では、エクスプローラーにおいてファイルの拡張子や隠しファイルは表示されない設定になっています。ソフト...

を参考に、まず拡張子が表示される状態にしてから進まれてください。

ということで『D:\apps\automatic』直下に新しいテキストファイルを作成し

新しいテキストファイルを作成

そのファイル名を『installclip.bat』として確定させましょう。

installclip.batを新規作成

ファイルが作成出来たらメモ帳で開き、その中に

set path=D:\apps\automatic\system\python;%path%

cd system\python

python.exe -m pip install clip-anytorch
python.exe -m pip install open-clip-torch

と打ち込んで、上書き保存します。

installclip.bat

保存出来たらメモ帳を閉じ、完成した『installclip.bat』をダブルクリックして実行します。

installclip.bat実行中

コマンドプロンプトが開き、ワラワラと色々な出力が表示されながらCLIPのインストールが実行されて、ウィンドウは自動で閉じるはずです。

今度こそ…と、再び『run.bat』を実行してみます。

run.bat実行3回目

『Installing requirements』と表示されたところで暫く画面が止まってしまいますが、ちゃんと処理は為されていますので、そのまま待ちましょう。

モデルダウンロード

続けてモデルファイル『Stable-diffusion\v1-5-pruned-emaonly.safetensors』のダウンロードなども行われます。4GBほどありますので、それなりに時間がかかります。ひたすら待ち続けます。

ウェブブラウザ起動

暫く待っているとウェブブラウザが開いて、ついに『Stable Diffusion web UI』の画面が表示されました!しかし…

RuntimeError: addmm_impl_cpu_ not implemented for Half

コマンドプロンプトを見るとエラーが出ているようです。内容は『RuntimeError: "addmm_impl_cpu_" not implemented for 'Half'』となっています。

しかしプログラムは実行中のままで、このままではどうしようもないので『Ctrl』+『C』キーを押します。少し経つと『バッチ ジョブを終了しますか (Y/N)?』と表示されますので、『Y』キーを押して『Enter』キーで確定させます。

バッチ ジョブを終了しますか (Y/N)?

プログラムの実行が終了し、コマンドプロンプト画面が閉じます。

さて、Halfはダメだそうなので、対応します。『webui』フォルダの中の『webui-user.bat』をメモ帳で開き、先ほど弄った行『set COMMANDLINE_ARGS=--skip-torch-cuda-test』の後に更に

 --precision full --no-half

と書き足して上書き保存します。

--precision full --no-half

保存出来たらメモ帳を閉じて、再度『run.bat』を実行しましょう。

再びブラウザで『Stable Diffusion web UI』の画面が起ち上がり、今度はコマンドプロンプトにもエラーは出ていないようです。

エラーが消えた!

実行確認がてら画像生成してみる

とりあえず画像が生成できるかどうか見てみましょう。プロンプトとして

A woman eating pepperoncini.

と打ち込んで『Generate』と書かれたボタンを押します。

画像生成実行

プログレスバーが表示されて、画像生成が進んでいきます。

画像生成が進んでいく

5分半ほどかかりましたが、無事に画像が生成されました。

画像生成完了!

ちなみに『pepperoncini(ペペロンチーニ)を食べている女性』と書いたのに何を食べているの?と思われる方も居られるかもしれませんが、日本で言うペペロンチーノ・パスタは正確には『Aglio, olio e peperoncino』(アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ)で、『Aglio』はニンニク、『olio』は油、『peperoncino』は唐辛子を意味します。なので、ちゃんと正しい画像が出ているという事ですね♪

ちなみに生成された画像は『D:\apps\automatic\webui\outputs\txt2img-images』フォルダの中に自動で日付が名前になったフォルダが作成され、そこに保存されています。

画像は自動で保存されている

Stable Diffusion web UIの終了方法

さて、気になる『Stable Diffusion web UI』の終了方法ですが、まずブラウザで開いている画面はそのままウィンドウやタブの『×』ボタンで閉じてしまって問題ありません。

ブラウザ画面は『×』ボタンで閉じる

次にコマンドプロンプトですが、こちらはまずアクティブにした状態で『Ctrl』+『C』キーを押します。

コマンドプロンプトはCtrl+C

少し待つと『バッチ ジョブを終了しますか (Y/N)?』と表示されますので、『Y』キーを押して『Enter』キーで確定させます。コマンドプロンプトウィンドウが閉じるはずです。

これで終了できました。また実行したい場合は、改めて『webui-user.bat』を実行すればOKです。

(2026/04/30)